コントロールを良くする方法「第3回」集中力を高める
前回に引き続き、少年野球のピッチャーのコントロールを良くする指導のポイントを紹介します。
■前記事
>>コントロールを良くする方法「第1回」投球フォーム
ピッチャーにとり、球速を上げることとコントロールを良くすることは相反することではありません。
スピードを出すために必要な要素は、制球力を上げることと共通しているからです。
投球フォームを磨けばコントロールが良くなると話ましたが、下半身の力を上半身、ボールへ効率良く伝えることもでき球速も上がります。
今回は、コントロールを磨く上で、メンタル面のポイントを見てみましょう。
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集中力を高める
ブルペンの投球練習では良い球ばかりなのに、試合になると力が発揮できないピッチャーもいると思います。
制球力を磨く要素として、技術面だけでなく、精神面も養う必要があります。
まずは、強い気持ちを作ることです。どんな場面でも、自分が思ったところに投げると思うことです。ただし、力んでは駄目です。
深呼吸(腹式呼吸)でリラックスをして、狙ったコースへ投げると強く思うことです。
プロ野球の投手が試合中にマウンドで、ほっぺたと膨らましながら呼吸をしています。リラックスし集中するためです。
また、メンタル面を鍛える1つの方法として、試合で起こることと同じ環境で練習をすることも大切です。
私とやった練習方法は、ピッチャーがブルペンで投球練習する際に、わざとまわりで気が散るようなことをします。
ちょっと騒いでみるとか、話かけてみるとかです。
選手には、「これから何かあっても関係ないから、いつものリズムで投球をするように」と言っておきます。
また、ブルペンでも、実際の試合を想定して、ランナーをいることをイメージさせて投球練習もさせていました。
1塁にランナーがいるという想定であれば、1塁ランナーを目で牽制してから投げるわけです。
2塁、3塁などいろいろなバリエーションをやります。
投球練習の時に毎回毎回やるわけではありませんが、こういったトレーニングを取り入れておくことで、ブルペンでの力を試合でも出せるようになります。
自分の力を100%出すためには、技術面だけでなく、精神面も鍛えておく必要があります。
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集中力を高めるために、一端目線を切る
また、少年野球では投球フォームのスタートから、ずっとキャッチャーを見続けてしまう投手がいます。
これだと集中力が途切れてしまい、気持ちばかりが先にいきコントロールがつけにくくなります。
そこで、一度目線をキャッチャーから切ってみるように指導してみます。
キャッチャーを見て、どこへ投げるのか頭の中にイメージできたら、いったん視線を外します。
足を上げる時に目線を切って、投げ出すどきに再び見るようにします。
キャッチャーを見ないと不安を感じるかもしれませんが心配はいりません。
目線を切った後で見れば、十分に間に合います。また、目線を切ることで、次の動作に移るタイミングを取りやすくなります。
こういったリズムを作る動作を入れることも、コントロールを良くするには大切なことです。投球練習でしっかりと練習をしておきましょう。
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