外野フライを捕る練習方法[2]
前回、野球初心者向けに、外野フライを捕球できるようになる練習方法を紹介しました。
今回は、その続きです。
前回は、野球初心者が外野フライを確実に捕球するための、スタートの切り方と落下地点までのフットワークを練習しました。
ボールを使わずに、シャドウにてその動きを習得しました。
ここが1つのポイントです。
外野フライが上手に捕球できない選手の殆どが、ボールを捕ることばかりに意識が行ってしまって、フットワークが疎かになっています。
まずは、素早くスタートを切ること、ボールを追いかけるフットワークを身につけることが重要です。
そして今回は、実際にボールを使っての練習方法を紹介します。
フライにどんどん慣れて行こうと思います。
いろいろなフライを追いかけることで、打球の軌道をイメージできるようになり、結果、素早く落下地点を予測できるようになります。
3ステップで外野守備のレベルを上げていきましょう。
■第1段階
フライを捕球する動作をボールを使って覚えます。
キャッチボールくらいの距離をとり向かい合って、お父さんが手で小フライを投げます。
小フライを投げるポイントは、子供が数歩前進して捕球できる位置に投げます。
子供はフライの落下点の少し後ろに素早く入り、前進をしながら、正面で確実に捕球するようにします。
この時、身体が半身になるようにします。
捕球するときは、肘を膝を柔らかく使って、ボールではなく卵を割らないようにキャッチする感覚で、丁寧にボールをキャッチします。
■第二段階
次は、ホームベースと外野の定位置ほどの距離(40〜50m)をとり、前練習と同じように、お父さんが手でフライを上げて、それをキャッチする練習をします。
はじめは正面のフライを練習し、それが問題なければ、左右のフライを練習します。
そのとき、前回の記事で説明した点を注意して行います。
素早くスタートが切れているか?
スタートの足は正しいか?
スタート時に一瞬目線を切っているか?
落下地点にはややまわり込む感じでいけているか?
落下地点の1〜2歩後ろで一端止まっているか?
捕球に合わせて前進し、正面で捕っているか?
半身でキャッチしているか?
■第3段階
最終段階です。
お父さんがノックでフライを揚げて、それを捕球します。
これはお父さんがノックでフライを打てる場合のみで結構です。
でも、ちょっと無理だと思っても、練習をしてみると、野球素人のお父さんでもフライが打てるようになります。
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ノックでフライを打つコツ
ノックでフライを上げるコツを教えます。
まず、力を入れて打たないことです。
軽くバットを振ればある程度のフライは打てます。
この段階ではそれで十分です。
力を入れすぎてバットを握らないこと、肘と膝は柔らかく使うことを意識してみてください。
ノックの際は、打点をやや高めに設定します。
私は胸くらいの高さで打つようにしています。
そしてボールの若干下を叩くようにします。
バットを軽く降り抜けば、少年野球の選手には丁度良い打球が上がります。
極端なアッパースイングにしなくとも、フライは打てます。
水平よりややアッパースイングという感じで、ボールのやや下を打つ感じでノックしてみてください。
また、どうしてもノックが無理であれば、テニスの硬式ボールとラケットを使って、小フライの練習をするのもありかと思います。
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バンザーイをしてエラーをするようなら
バンザーイをしてしまって、フライをキャッチできていないのであれば、半身の姿勢ができていないのだと思います。
両足が揃わないように注意しましょう。
数をこなしているうちに、だんだんとボールの軌道が分かってくると思います。
お父さんとしては、子供が捕れないからとイライラせずに、根気よくフライを投げてあげて、練習させてあげてください。
「10回のうちに何球捕れるか?」のようにゲーム感覚でやってもいいですね。
とにかく、楽しく、根気よく親子で練習をすることです。
最後に、フライの捕球で大切なことは、ボールの軌道を素早く予測して、落下地点へ早く移動することです。
何回もフライをキャッチする練習を重ねながら、感覚を磨くことが大切です。
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