外野フライを捕る練習方法[1]

外野フライを上手に捕球するコツ

今回は外野守備のコーチングの話題です。

 

うちの息子は、小学校3年生の時に、地元の小学校の軟式野球チームへ入団しました。

 

始めに与えられたポジションは外野でした。

 

同学年の中では後の方に入団してので、各ポジションは埋まっていて、外野手からスタートすることになりました。

 

 

少年野球で良くある光景の1つ、外野フライが上がると、外野手が「バンザーイ」とエラーしてしまいます。

 

野球を始めたばかり子供には、ゴロの捕球も難しいですが、フライの処理となるともっと難しいものです。

 

とくわけ外野の場合、エラーをすると後ろに誰もいません。

 

内野手であれば、エラーをして呆然としていても、外野手がエラーしたボールを処理してくれます。

 

なんとかなります。(コーチの立場ではなんとかなると言えませんが…)

 

それに外野手がエラーをすると、広い球場ではバッターがベースを一周して、ランニングホームランのように点までえ取られてしまいます。

 

エラーが嫌気に目立つし、後ろにそらしてボールを拾いにいく姿は、とにかく格好が悪いですよね。

 

外野を守る子供のお父さんとしては、なんとか外野フライが捕球できるようにしてあげたいと考えることでしょう。

 

そこで、初心者が外野フライを捕れるようになるためのコツを教えます。

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なぜ、外野フライが捕れないのか?

外野フライを捕れない子供には、素早くスタートが切れないという共通点があります。

 

そして、ボールの落下地点までのフットワークが使えないのもそうです。

 

このポイントを改善すると、外野フライを捕球するのが上手になります。

 

よくある間違いは、ボールの落下地点を予測できないから、エラーをするんだと考えることです。

 

野球を始めたばかりでは、容易にボールの落下地点を予測できません。

 

何回も何回もフライを追っかけているうちに、打った瞬間の打球の角度と勢いを見て、打球の軌道がイメージでき、落下地点を正確に予測できるようになるのです。

 

ゆえに、まずやらなければならないのは、打球に対して素早くスタートを切って、ボールを追いかける練習です。

 

はじめはボールは捕球しようと考えないことです。

 

ボールを捕球しようと思うから、体が止まったままスタートが切れないのです。

 

逆に、スタートが切れて、ボールを追いかけることができるようになると、だんだんボールの軌道をイメージできるようになり、落下点に素早く入ることができるようになります。

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外野フライを捕る練習方法[1]

練習方法としては、まずはボールを使わずに行います。

 

シャドウでやるわけです。

 

バッターが外野フライを打ったことを想定して、構えからスタートを切り、捕球地点へ向かうフットワークを練習させます。

 

親子で練習をするのであれば、学校の校庭や広場など外野手の守備範囲くらいの広さのある場所で行います。

 

繰り返しになりますがボールは使いません。

 

イメージ(想定のもと)で行います。

 

まず、構える場所とボールの捕球地点を決めます。

 

捕球地点は、構えた場所から左右どちらか20〜30mくらいのところに決めます。

 

タオルやお父さんのグラブなどの目印を置いておきます。

 

子供が構えたら、お父さんが手を上げるなどして子供に合図を起こります。

 

子供は、お父さんが手を挙げた瞬間を、バッターが打った瞬間として、スタートを切ります。

 

そして、打者が外野フライを打ったことを想定して、ボールを追いかけます。

 

構えた地点からやや回り込むように、捕球地点に向かいます。

 

全速力で走ります。

 

ポイントは、捕球地点より1〜2歩下がったところまで一端行き、ボールが落ちてきたことをイメージして、一歩前に出ながら捕球をします。

 

まとめると、お父さんの合図を見て、素早くスタートをします。

 

捕球地点にまわり込むように入り、捕球地点の少し1〜2歩後をの地点へ素早く移動し、前に出ながら捕球します。

 

この練習を何回か繰り返し行います。

 

スタートに関して補足します。

 

右に動くときは、右足を軸にし、左足をクロスさせるようにスタートを切ります。左足スタートです。

 

左に動く時は、この逆で右足スタートになります。

 

お父さんは、正しいスタートが素早く切れているかを確認してください。

 

また、打球が上がった(想定のもと)瞬間、一端目線を打球から切って、スタートしてから打球を見るようにしてください。

 

スタートが切れない子供は、打った瞬間からずっとボールを追いかけ見てしまいます。

 

一瞬ですが目線を切るのがコツです。

 

以上が練習方法です。

 

左方向への打球、右方向への打球、余裕が合ったら、後方や前方への打球に関しても、シャドウで練習をしてください。

 

お父さんが確認する項目を挙げます。

 

合図を見たら素早くスタートが切れているか?

 

スタートの足は正しいか?

 

スタート時に一瞬目線を切っているか?

 

落下地点にはややまわり込む感じでいけているか?

 

落下地点の1〜2歩後ろで一端止まっているか?

 

捕球に合わせて前進し、正面で捕っているか?

 

半身でキャッチしているか?

 

この練習を繰り返していると、素早くスタートを切り、スピードののったフットワークが使えるようになります。外野の名手に一歩近づきます。

 

続く>>外野フライを捕る練習方法[2]

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