三日坊主を克服し、毎日の練習を継続させるには?
元メジャーリーガーであり、読売ジャイアンツのエースだった桑田真澄さんが、少年野球指導のDVDの中でこんなことを言っていました。
「野球が上達するためには基本が大切です。基本を繰り返し、繰り返し練習することです。僕はプロになった今でも基本しか練習しません。」という内容です。
基本を大切に1つずつ積み上げていくことが、
少年野球の子供たちのレベルは上げるポイントだと思います。
私は選手へのコーチングでここを大切にしていますし、保護者の方にも話をしています。
しかし、現状はどうか?
現実と理想がギャップが生まれます。
少年野球は土日がメインで、土日のみ練習をするチームも多いと思います。
当然、チーム全体での時間に当てることになり、グランドでしかできない練習を中心に行います。
すると、個人の基本技術の反復練習をする時間が取れません。
選手の技術の向上、そして、強いチームづくりのためには、ここを改善しなければなりません。
そこで、父兄の方へ自主練習の環境づくりをお願いしています。
「1日20〜30分で良いです。素振りやティーバッティング、キャッチボールをできる環境を作ってください。」と話しています。
結果、毎日コツコツと小さな積み重ねをすることで、これで個人の技術も格段に上達し、チームも強くなりました。
ただ1つ問題がありました。
それが、三日坊主です。
前向きに自主練習に取り組みたいけど、長続きしないという悩みを聞くようになりました。
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三日坊主を克服するコツ
自主練習が長続きする秘訣を伝えます。
物事を始めると、最初は調子が良くても、すぐにダウンしてしまう人がいます。
こういう人には共通点があります。
それは、スタートダッシュをしてしまうことです。
始めからハイテンションで突っ走ってしまうと、すぐに息切れを起こします。
ここに、三日坊主克服のヒントが隠されています。
何か新しいことに取り組む時は、階段をゆっくり上がっていくイメージを持つことが大切です。
具体的には、「1.01倍にする」という意識を持ちます。
「1.01倍なんて大したことがない」と思いがちですが、そんなことはありません。
電卓で1.01をどんどん掛けてみてください。すると、30日で1.348に、90日で2.449に、1年では37.783にもなります。
毎日の生活の中で、前日よりも少しずつ進歩するつもりで、すなわち、1.01を掛けるつもりでプラスしていきます。
一気に野球を上達させるような気持ちは捨てます。
小さな練習を積み重ねながら、少しずつ進んでいくと、気がついた時には物凄く高い場所に到達しているものです。
具体例を1つ。
バッターであれば、「軸足の作り方を意識して、真ん中のボールをレベルスイングで打つ」などの具体的な目標を立て、クリアするために少しずつ練習を重ねるわけです。
1日少しの時間で良いので、素振りでフォームをチェックしたり、ティーバッティングをこなします。
上手く行けばOK、上手く行かなければ、「どうしたら上手く行くのか?」それを子供と一緒に考えます。
課題を持って練習していると、上達できた時には充実感を感じます。
それがモチベーションとなり、自主練習を継続しやすくなります。
毎日の練習をやっている子供は伸びます。
野球技術が上達し、精神的にも強くなり、試合でも結果を出します。
私が実践する少年野球が上達する指導のポイントの1つは、
1.01倍の意識を伝授することです。
因みに、1.01倍の進化法は、「現役東大生がこっそりやっている頭がよくなる勉強法」という本で読みました。
さすが現役東大生です。
自主練習を始めるときに、「1.01倍」を意識してみてください。不思議とやる気が出てきます。
継続は力なり。
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